子供達へ…自分を守るオマジナイ


当時多くの共感と拡散をいただいた記事です。
ブログ新設に伴い、こちらに移転しました。
どなたかのお役に立てれば幸いです(*^^*)

(初稿 2014/02/07)
この頃事件が多いので…自分自身の不審者体験から、
幼児訓練について提案します。
連れ去り事件で捜査が難航するのは「目撃情報がないこと」です。
もちろん不審者についていかせないことが第一ではありますが、
子供をいかに目撃させるかが「事後好転」の鍵になりますよね。
次の提案はその面でも役立ちます。
子供達の「自分を守るおまじない」になりますように!


「おじさんの家に、かわいい猫がいるよ」

小学2年生以上だったと思います。
自宅前の道で近所の子供達と見守りママと、
10名くらいでワイワイ遊んでいました。
離れたところでおじさんが1人立って見ていました。
ボールが転がり、拾いに走った先。
おじさんが先に拾っていて、笑顔でボールを手渡してくれました。
そして「おじさんの家に来ない?かわいい猫がいるよ」
…と、ここまで話して、
3才娘に「さあどうしたら良いでしょう?」と聞いたら
蒸気した笑顔で「うんっ!行く♪」と答えてきました。
「もう~っ知らない人には付いてっちゃダメなんでしょ~っ」
保育園の訓練も全く染み付いていません。

で、私本人の話に戻りますが、
私もアホだったので「うん、猫見たい!」と答え
「待ってて!おばちゃんに言ってくる♪」と走って戻りました。
おばさんは驚き「良かった、付いていかなくて!」
私はその反応にやっとハッとしました。
もちろん、おじさんはいなくなっていました。
おじさんはとても優しそうだったのです。
笑顔でボールを拾ってくれて、猫を飼っているという。
学校や家庭で優しい人に囲まれている子供に
「優しい人」を疑うことは難しいのです。


迷わずに、
「待ってて! 誰かに言ってくる!(*^▽^*)」


この体験から私が思う必要な訓練は
「知らない人についていかない」といった言い聞かせではなく
知らない人に誘われたら、「誰かに言ってくる!」と答えて、
誰かに言いに行く。 という訓練だと思うのです。

小学校でも、幼稚園でも、
先生:「知らない人に道を聞かれたら?」
子供達:「待ってて、誰かに言ってくる!」
→「誰か」を見つけに走って伝える。

先生:「じゃあ、お母さんが病気だよ、早く乗って!と言われたら?」
子供達:「待ってて、誰かに言ってくる!」
→また「誰か」を探して伝える。

つまり知らない人を疑う判断を子供にさせるのではなく
「待ってて、誰かに言ってくる!」
これを必ず言うことを教育するのです。

先の訓練では例えば周りに大人がいない状況を作り、
職員室なりに大人を探しに行かせる。
友達に伝える子には「50点!大人に言ってね」とダメ出しをする。
「待ってて、誰かに言ってくる!」という表現は
相手が疑わしくても優しく見えても、 見知った人でも
いずれにしても気遣いなく発しやすいです。
良い人なら待ってますし、悪い人ならすぐに離れます。
子供自身も「待ってて、誰かに言ってくる」と言ったからには
次の行動は即座に場を動くことになります。

回答反応を染み付かせて、 その結果として行動させる。
状況、相手によらず、まず第一声に
「待ってて、誰かに言ってくる!」これを言うこと。
そして実際のケーススタディの中で「発言→行動」を繰り返させること。

どの場合にも同じセリフなので小さい子にも難しくありません。

全ての人を疑え、と子供心に教え込む必要もありません。

「行っちゃダメ」「その必要はない」などと言う人からは
すぐに逃げなさい、と教えれば良いのです。
是非、訓練に取り入れていただきたい気持ちです。
(実施実例を下に追記しております。ご参考下さい。)

以上、不審者から子供を守る訓練について、
自身の体験から最良と思うことを書きました。
どこかで活かしていただけたら!

「待ってて♪誰かに言ってくる!(*^▽^*)」
これだけで、不審者だったらビビります!
決して万能薬ではありませんが・・・
少しでも広がって、子供達が守られることを心から願います。


※この言葉の効果を詳しくご説明します
(2014/7/24追記)

まず、最初の「待ってて」が、相手への配慮となります。
「誘ってくれてありがとう、戻って来るから待ってて(^▽^)」
という、失礼でない気持ちを伝えられます。
次に、「誰かに言ってくる」ですが、
人物を特定しないことで次の効果を狙っております。

①子供にその場で考えさせない
(ひとまず離れてから「さて誰にしよう?」と考えさせる)

②相手に手を打たせない
(「お母さんに言ってくる!」→「ああ、実はそのお母さんから
頼まれてるんだよ☆」など、会話を続けられることを避ける)

あくまで脳内シミュレーションですが、
優しさを装って近づく人は、初めニコニコとスローペースです
(連れ込みは「迅速に、何も言わさずに」だと思いますが)。
「一緒に行かない?」と声をかけたなら、その返事を
一応待つ態勢にあると思うので、そこで即
「まってて! 誰かに言ってくるから!」と駆け出されれば
「あ、待って・・・」と言う間もないのではと考えました。
まずは、その場から離れさせること。
そして、大人に伝えさせること。
かつ、大多数の親切な方を凹ませないこと(笑)
そんな魔法のフレーズになればいいな~と考えたので
是非、前半・後半、フルセットでご使用下さい(^^)/


~追記(2014/2/8 ソチオリンピック開会式♪)~
3歳児に対しての訓練実例

①まずお子さんに「誰に誘われても、最初に
『待ってて、誰かに言ってる!』って言うんだよ」と伝えます。
②子供が「うんうん」と反応したことを確認します。
③「じゃあお母さん、知らないお姉さんね?」と伝えて
④それから子供目線にしゃがんでニコニコしながら
「ねぇねぇ、お姉さんの家に沢山ケーキがあるの!一緒に食べない?」
とか、お子さんの好きなことで誘ってみて下さい。

多分ふつーに「うんっ いく♪」とニコニコ回答してきます・・・

「ブーッ!! 失格ー『待ってて・・・』でしょ?」
「あ、そうだったね(汗)待ってて、えーと、・・・」
と、意外にできません!

それでもちゃんと言えたら
「はい、じゃあ誰かに言いにいかなくちゃ」と次の課題。
誰か(例えば父)のところに行ったとして、そこからの
「報告」にまたとまどいます。

「お姉さんが言っていたことを、言えばいいんだよ」
「えと、あのお姉さんと、ケーキ、一緒に食べにいかない?」
誘っています(笑)でもそれで大人は十分にわかるのでOK!

「誰か役」さんは「ちゃんと言いにきてえらいね!」と褒めてから
「お父さんも一緒に行こうかな」などと前向きに捉えてあげて
「あれ??でもお姉さんいないよ??幽霊だったかな~??」
など、まあその辺は色々で。ここで「悪い人」と説明しても
なぜお姉さんが悪い人と決まるのか子供には「???」です。
むしろ「良い人だな」と思っても「待ってて!」と対応できる
ように「習慣付ける」のが大事なのかな、と思います。

この練習の中で時々「誰にも言わなくてもいいじゃない?
内緒で行っちゃおうよ♪」などと誘ってみて下さい。

そして「そういうことを言う人は間違いなく悪い人だから
すぐに逃げていいんだよ!」と教えてあげて下さい。

恥ずかしがり屋さんだと親以外の「知らない人」に
伝えることに躊躇してしまいます(娘しかり)。
「それでも誰かに言わないとダメなんだよ」と
伝えていくことも必要だと思いました。

子供はこのやりとりが楽しいようです。何度も
「もう一回!」とリクエストしてくるので色々なケースで
問題を出してあげて下さい。
常に答えは一つだけです☆

ちなみに、実際にやってみて子供の引っかかる傾向も
見えてきましたが、それを公開することは犯罪を
手引きすることにもなりかねないので控えます。
皆さんそれぞれに、お子さんの傾向と対策をお楽しみ下さい♪

おわり

~追記(2014/7/18)~
最近の事件
『2014年7月14日に、岡山県倉敷市で小5女児(11)が行方不明となり 、19日に監禁先から無事保護された事件。その日、母親はたまたま、 幼い妹の通院事情で迎えに行けなかった。携帯電話のGPS機能も 役割を果たせず、男性とシルバー車の目撃情報が寄せられるのみ。 以前からつきまといを察知していた母親が車のナンバーを記憶しており 逮捕につながった。犯人は49歳。誘拐時、少女は刃物で脅されていた。』
こういうのは難しいですね(;>_<;)

記事を書くそもそものキッカケになった事件は以下です。
『1月27日に、札幌で小3女児(9)が「ノートを買いに行く」と母親に告げて外出した後に行方不明となり、2月2日に無事保護された事件。自宅付近での目撃情報が数件寄せられていた。近所の住人から「少女漫画を持った不審な男がいる」との情報が入り逮捕。犯人は26歳。帰宅途中の女児を駐車場で待ち伏せて、「ちょっときて」などと声をかけていた。 』この後にすぐ、別の誘拐事件もありました。

~追記(2014/7/24)~
多くの方にシェア・拡散していただきました。
3日間で5万アクセスという、前代未聞の体験でした。
共感し、善意で広めて下さった皆様に心より感謝いたします。
基本が放置ブログなので、コメントにも後々に気付くことが
多いです。すみません m(_ _)m 
善意の拡散については了承不要ですので、
どうか良きにご活用下さいませ。
ツイッターでも、ブログでも大多数の方に前向きな
支持をいただきましたが、一部からは「万能でない」
「絵空事」「余裕のない犯人をむしろ刺激する」
「脅されたり、車に連れ込まれたら最後」などの
コメントも寄せられました。
もう本当に、それは全て本当にその通りなのですが、
こちらの記事はあくまで「現在の防犯訓練に代替する提案」であり、
それ以上のものではありません。
カバーしきれない点も多くあることは十分に理解
しておりますので、どうかご容赦下さい。